ども。たです。
タイトルの通り、お昼休みに散歩しながら、
どうすれば今の円高状態が解消できるか
考えてみましたw
とりあえず、現状は 1$ あたり約 85 円とかで、
約 15 年ぶりくらいの水準。
円高で何が困るかというと、今現在日本の
経済は、ほとんど輸出で成り立っているにも関わらず、
円高になると海外で日本製品が値上がり
したように見え、買い控えが起こったり、
もっとひどい場合は、他国製品に資金が
回ってしまうことだと個人的には理解している。
例えば、日本で 8,500 円の製品は、
1$ = 100JPY の時であれば 85$ で買えるが、
1$ = 85JPY の時だと、全く同じ製品であるにも
関わらず、100$ もすることになり、これは
約 2 割値上がりしたことに等しい。
ちなみに、1 円の円高でトヨタなんかは、
約 350 億円の利益が吹っ飛ぶという話なので、
たかが 1 円と侮るなかれ。
で、じゃあ、なんで今、日本では不況だ、不況だ
と言っているにも関わらず、みんな円を欲しがって
いるのさ?というと、そこにひと昔前にマスコミ
とかが騒いでいたサブプライムローンがどーたら、
とかリーマンショックがこーとかという話が
関係している。
サブプライムローンってのは、アメリカの低所得者向け
の住宅ローンのことで、元本が毀損しやすい分
利率が高めに設定されていた。
また、いつの時代も投資家なんてのは、比較的
低リスクで高リターンな商品を求めるので、
そういう人々にサブプライムローンを組み込んだ
商品ってのはうってつけだったわけだ。
ただ、そのままサブプライムローンです、、、的な
商品では、投資家に簡単にそのリスクが見抜かれて
しまうので、実際は、いろんな商品と組み合わせて、
サブプライムローンの寄与率を下げた商品として
売り出していたものがサブプライムローンの破綻により
大変なことになったわけです。
もっと言ってしまうと、実際サブプライムローンの
破綻なんてのは単なるきっかけにすぎず、
もっと問題だったのは、CDS 神話の崩壊である。
CDS とは Credit Default Swap の略で、
言ってみれば、社債に対する保険のようなもの。
#だと個人的には理解しております ^^;
保険なので、例えば、A さんが B 社に運転資金として
1 億円を融資しようと思うが、B 社が倒産したら
元も子もないので、C 社と保険契約を結び、
A さんは C 社に保険金を払い、B 社に貸したお金の
元本を保証してもらう、、、というそんな感じ。
景気の良い時代なら、十分成り立ったこのシステムが
サブプライムローンの破綻で、突如不景気になった
世界で牙を剥いた。
B 社が破綻したことにより、突如 A さんに 1 億円
払う必要の生じた C 社がそのお金を払えず
連鎖的に倒産、、、ということが相次いだのである。
#もしくは、相次ぎそうになったのである。
ちなみに、実際の CDS というのは上で説明した
ことよりももっとえげつない構造をしており、
例えば、x 社、y 社、z 社と 3 社で 3 すくみ状態を
作ることにより、次のようなことが可能となる。
借り手 貸し手 保証人
x 社 y 社 z 社
y 社 z 社 x 社
z 社 x 社 y 社
と上記のように 3 社で契約を結ぶと、
y 社は z 社に保険料を払い、z 社は x 社に
保険料を払う。さらには、x 社が y 社に
保険料を払う必要があるため、実際は、
誰も保険料を払う必要がなくなるのである Σ( ̄ロ ̄)!!
#もちろん、3 社の経済的状況が同じで、
#保険料としての査定額が同じという
#仮定の下であるが。。。
こういう夢のシステムが、サブプライムローンに
端を発した経済不況下にあって、何らかの事情で
x 社が倒産した時に、z 社が y 社にお金を
払う必要があったのだが、z 社もそのお金を
払えず倒産。。。
となると、今度は y 社が x 社にお金を払う必要
が出てくるのだが、y 社もそんなお金用意できず、、、
と連鎖的に x、y、z の全てが倒産してしまった
という感じである。
実際は、3 社なんて小さな規模ではなく、
何百、何千という規模でこの構造が作られて
いたはずである。100 社くらいの規模で
相互に保証しあっている場合は、1 社倒産時の
負担を残り 99 社で背負うというように。
だったら、連鎖倒産なんて起こりにくいんじゃ、、、
と思うでしょ?
じゃあ、100 社中の 10 社が倒産したとしたら?
突如 1000 万クラスの保証金を払う必要が
出てきたりしたら、当然残り 90 社の中の
何社かは、払えず倒産していく。
となると、追加で倒産した分のお金も残りの
会社で負担する必要が出てきて、
続々と会社が連鎖倒産していくという仕組み。
で、当然全社負担額が完全に同じなんて
ことにはならないわけなので、何社かは、
保険料を払うことになります。
その債権までサブプライムローンと同じように
細切れにされ、いろんな金融商品に組み込まれ、
世界の銀行が投資として買いあさった。
それが毀損したってんだから、それを
買いあさっていた銀行には今、相当な
不良債権があると言っても過言ではない。
#一説によると CDS 市場ってのが
#45 兆ドル規模なんだってさ。
ところが、こと日本の銀行に関しては、
バブル期の不良債権処理でそれどころではなく、
サブプライムローンや、CDS が細切れにされた
金融商品をあまり所有していないのである。
サブプライムローンの影響はともかくとして、
CDS の影響は何十兆ドルとかって水準で、
まだ完全な被害額は計算されていない
はずである。
ということで、どんな影響があるかも分からず、
しかもとんでもない影響であることだけは事実
である不良債権を抱えている欧米の通貨よりも、
そういう債権を国内でほとんど抱えていない
日本円の方が安全だ、、、という理由で、
円に資金が流れ込み始めたのである。
また、ここに来て民主党政治の無策により、
円高の影響を助長しているきらいもあり、
現在の 85 円なんて水準まで来てしまった
というのが実際のところ。
ふー、今の円高の説明だけで
ちょっと疲れてしまったんで、続きは明日w
そんなこんなで。
では。
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