2009年1月26日月曜日

続・ワークシェアリング

ども。たです。

さて、昨日のネタふりを受けての本題へ行きたいと思います。

現状のような環境の中にあって、最近思うのは、
やはり、90 年代のバブル崩壊後を生き抜いてきた世代は強い
ということである。

今のように、潤沢な内部留保もない中で、あの不況を乗り切った
のだから、それも頷ける。
自分たちの職場では、それが丁度、課長の世代にあたる。

そのかちょ様の教えは、
「こういう不況下にあっては、最も商売になる分野に
 リソースを集中させ、嵐が過ぎるのを待つ。」
的な感じ。

うちの課的には、何とか人を切らずにやって行けそうだが、
今までのような残業代を計上していたのでは、いつメスが
入るかわからんので、そうやって、一番商売になる分野に
リソースを集中させ、一人の仕事量を減らし、残業を
なるべく減らす、、、ということのようだ。

これがワークシェアリングの基本的な考えなのだと思う。

さて、昨日、派遣の人が切られるのは、しょうがないと
個人的には思うという話を書きはしたが、それって実は、
製造業的には上手くない。

というのも、消費がなければ、製造業なんて売り上げが
上がらないからだ。
収入がないのに、生活の安定がないのに、どうして
テレビであったり、パソコンのようなお世辞にも生活必需品
とは言い難いものを買えるだろうか。

そう考えると、どんな事情があろうとも、一応働く気持ちの
ある人は、なんとか雇っていくのが正しいような気もする。
しかし、仕事はそんなにないというのが現状だろう。
ならば、1 人の作業量をさらに減らしてしまえばどうだろうか?
と思うのだ。

具体的には、週休 3 日制とかにして、その分一人の給料は、
実動 5 日 -> 4 日なので、4/5 とする。そうすれば、4 人につき、
1 人の再雇用が可能となる。
従業員 10000 人の企業で 2500 人分の新しい雇用が
生み出せる計算になるのだ。

これによる経済効果は、雇用不安の解消だけに留まらない。

というのも、自分の周りには、結構、社会人になって、
お金はそこそこ入ってくるものの、あまり使う時間がない、
という人がいるからだ。

週休 2 日では、最低 1 日は家でじっと休みたいとか
考えると、何かするには短すぎる。
しかし、週末の休みが 3 日あったならば、そういう人たちは、
「じゃあ、ちょっと旅行に行こうか?」とか、消費にも積極的に
なる気がするのである。

しかも、そういう人ってのは、この不況下にあっても、
仕事の中核を担うような人ばかりなので、人が減ることによって
負荷は増える一方であると予想される。

つまり、そういう人には、よりいっそう富が集まるものの、
使うだけの暇がない。また、仕事のない人々は、
生活必需品への費用をねん出するのに精いっぱいで、
消費は一向に伸びず、企業の売上も伸びない。

その先に待っているのは、悪循環な社会そのものではなかろうか。
つまり、消費が伸びないので、雇用も伸びない。
雇用不安から、人々が必需品以外のものを買い控える。
結果、企業の収益は上がらず、やはり新しい人を雇う余裕がない。
といった感じで。。。

ま、もちろん、円高である以上、輸入業種はかなり
潤っている気もするので、世の中全てが不況だという
前提が間違えているとは思う。

しかし、こんな打開策があっても良いのではなかろうか?
とも思うわけである。

どこかの経営者の英断を期待したいね。
ま、ここまで極端なのは絶対に採用されないだろうけどさw
#だいいち、この不況が落ち着いた後に、どうやって、
#この歪んだ雇用を立て直すのか、、、ってのが難しいよね ^^;

そんなこんなで。
では。

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