2010年10月7日木曜日

武富士破綻問題を考える。

と言いつつ、結局は、今の過払い金返還問題を
どう処理すべきか、、、という話だけだったりしますw

武富士が破綻してしまったのは、契約時
それだけの利息を払うことを合意していたにも
関わらず、その後法定利息を超えた分は、
逆に利子がついて返ってくるなんてことを知った
元借主達が返還訴訟を相次いで起こしたため、
というのは異論のないところだと思います。

この問題は、何も武富士に限った話ではなく、
大手であればあるほど、当時の顧客も多く、
根深い問題となっている。

しかも、所詮噂レベルであるが、大手銀行の傘下の
あそこでさえ、これ以上過払い金返還請求の
流れが加熱するようであれば、一旦グループから
引き離し、破綻させてしまおう、、、という話も
あるとかないとか。

でね、考えたんですよ。
どうすれば、この問題を一番丸く収められるか。

本来あるべき姿としては、最高裁が当時の判断の
間違いを認め、以後過払い金請求は全て棄却する
と決めることだと思います。
だって、違法な金利でもなく、当時ちゃんと
貸し手と借主との間で合意していた金利なのに、
今になって問題があると思われるから返還せよ
というのは、どう考えても苦しい。

ちなみに、友人同士の金の貸し借りで 29.2%
くらいの金利を取るのは違法ではないし、
それこそ民事で訴えられても、その金利で
双方が合意したという文章さえあれば、
相手方に勝ち目はないはずです。

まぁ、違法な取り立てなどで、社会問題化
したこともあり、多少懲罰的な意味も含めての
裁定なのだろうが、それにしたって、破綻にまで
追い込むのはどうなのだろうか?

・・・などと書きつつも、これが実現しないことは
自分にも分かりますw

エライ (と自分で思っている) 人ほど
自らの過ちは認められないもの。
最高裁が当時の判断が間違いだったなんてこと
口が裂けても言えないだろうし、武富士が破綻
しちゃったから、『過払い金請求なしよ。』なんて
自らの想像力のなさを露呈させることもできまい。

そうであるなら、過払い金返還問題がなくならない
という仮定の下、どうするか?と考えたのであるが、
実際、過払い金の返還さえなければ、
今でも消費者金融自体は黒字で
利益が出ているセクターである。

しかも、過払い金問題への対応のために社内に
キャシュを増やすべく、新規貸付などは
自粛しているにも関わらずである。

まぁ、もちろん、利息があまり取れないから、
無尽蔵に貸し付けることもできないということも
新規貸付率の低下には関係しているだろうし、
総量規制により貸し付けができないという
ことも関係していよう。

もし、過払い金問題として払うべき金額が
年間で Fix されたとすれば、必要以上の
キャッシュを社内に残す必要はなくなり、
その分を貸し付けに回せると思うのである。

じゃあ、そんなのどうすんのさ?というと、
消費者金融の過払い金返還用の基金を
作れば良いと思う。
で、その基金には、各種消費者金融が、
年間の利益の半分を拠出する。

もちろん基金は、どの消費者金融とも
関わりのない第三者が経営を行うとし、
国や自治体などの監視員も入れるべき
であると思う。

以降は基本的にそこが借主と貸し手の
調停を行うとし、実際に過払い金があると
認められれば、各社が拠出した基金の額と、
返還すべき過払い金の総額との比率から
債権者側への返還額を決め、返還していけば
良いと思う。もちろん利子付きで。

例えば、基金にお金が 100 万円あって、
過払い金の返還希望者として 100 万円の
債権者と 900 万円の債権者がいたら、
前者には 10 万、後者には 90 万円払う
というように。

こうすれば、武富士のように消費者金融を
破綻させることなく、過払い金の返還も
請求者全てに行き渡ることになるし、
何より、今のみたいに弱い者の見方のように
見せかけ、弁護士が暴利をむさぼるということも
起こるまい。
#まぁ、何年かかるかは分からないが。。。

消費者金融が破綻して困るのは、
他ならぬ債権者である。
今回のように、返ってくるべきお金が
返ってこなくなってしまった、、、なんて
被害者がこれ以上出ないよう、
検討だけでもする価値があるとは思うのだが。。。

しかも、この方法なら、最高裁も政府も
振り上げた拳は下げずに済むし、
それなりにハードルは低いっしょ?

どうよ?意外と悪くない案じゃない?www

そんなこんなで。
では。

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