2010年4月30日金曜日

The Another End of "I am Legend"

ども。たです。

先週だか、先々週の日曜洋画劇場でウィル・スミス主演の
「I am Legend」を見たんですが、なんか最後の方の
唐突な展開と終わり方に納得がいっとらんかったわけです。
#突然な始まりですがw

で、本日、ふと思い出し、Google 先生に聞いてみたところ、
あの映画には、another end があったという話。

そもそも自分がどこに違和感を感じたのかと言うと、
ウィル・スミスが異形のものを捕獲した際に
自分の危険も顧みずに飛び出してきた男の存在と
その後、そいつがウィル・スミスの作っていた罠を
真似てウィル・スミスを捕獲しようとしていたところ。

劇中では知能の低い、欲望に忠実に生きる
獣のような存在、、、とされていたと思うが、
道具を利用するという知能を持ち合わせていて、
さらにウィル・スミスを狙うのにも何かの目的が
あるように自分には見えた。

で、決定打はウィル・スミスの自宅へ攻め込んできた
その異形のもの達がちゃんと団体として機能していたこと。
リーダがおり、そいつの支持の下統制されて
動いているように見えた。

この辺から自分には、ウィル・スミスが捕獲した女が
この異形のもののリーダの配偶者か、恋人で、
そいつがそれを取り戻しに来ていたように見えていた。

そういう風に漠然と思っていたので、そのリーダ格の
男がシェルターに全力で体当たりをしている姿を
見ていても、きっとシェルターを壊しても
ウィル・スミスには目もくれず、女を助け出し、
そのまま帰っていくのだろう、、、と思っていた
(さすがに物語の途中で主人公が殺されるというのは
想像できなかった。。。) のだが、放送された映画の
内容は、そこでウィル・スミスが手榴弾片手に
そいつらに突っ込んで行くというもの。

個人的には、かなり『?』で、結局何を伝えたかった
のかすら分からん結末だったのだが、another end
の方を見てかなり納得。

物語中の伏線にちゃんと答えらしきものが用意されており、
これなら消化不良は起こさない。

アレが本当に監督の意志で撮られたものだとしたら、
いろいろと伏線は張ってみたものの、最終的に予算か
上映時間と噛みあわず、泣く泣く安直なエンディングを
選んでしまったのかな?という印象だったのだが、
実際は上から物言いが付きああいう分かりやすい
エンディングに差し替えられたという感じらしい。

まー、とりあえず in English ですが、その真のエンディング
というやつをご覧下さいな。
#雰囲気でだいたいは分かりますw

I am Legend Real Ending


#以下は↑の映像を見てから読んだ方が良いと思います。

ちなみに、この映像は、DVD の特典映像として
封入されているようです。

I am Legend 自体は、あのチンケなエンディング故か
B 級映画扱いになってしまっているようですが、
ラスト 10 分前までは間違いなく、とても面白い
作品だったと思います。

序盤の方にあった植物に無造作に侵食された都市。
そこで人類に取って変わり我がもの顔に暮らす動物達。
あの映像美と、ウィル・スミスが醸し出すこの街には
もう自分しか人間は居ないのだろう、、、となんとなく
理解しているような哀愁。
そのどれを取っても物語に引き込ませるのには
十分なものであった。

そのあたりを丁寧に作りこんでいるにも関わらず、
あのエンディングでは、安直すぎやしないかい?
という感じで、自分的にはちょっと不満だったわけです。

Real End の方には、結構深いメッセージがある。
それは、自分では明らかに正しく、相手のためを
思って行っていることでも、立場の違う相手からは
迷惑行為でしかない可能性があるということ。

ウィル・スミスとしては、生き残ってしまった
唯一の人間として、異形のもの達を元の姿に
もどしてやることに一種の責任的なものを感じて
いたわけですが、人類であったころの記憶を
なくしてしまっている異形のものにとっては
そんなウィル自身が、自分たちの仲間を狩っては
実験体として消費して行く悪魔でしかなかった
という事実。

異形のものの目的が自分ではなく、自分の
被験体であることを悟ったウィル・スミスは、
シェルターを開け放ち、自分の捉えた被験体
と一緒に自らも異形のものの中へ入っていきます。
そこで、異形のものの間でもコミュニケーションが
成り立っていることを知ったウィルは、自分の
やっていたことが単なるおせっかいでしかなかった
と気付き、人間へと戻る兆しを見せていた被験体
に再びウィルスを注射し、異形のものに戻した
上で異形のものの群れに返します。

自分たちの仲間を取り戻すという目的を果たした
異形のもの達は、ウィル・スミスを威嚇しつつも
手は出さずに引き上げていく。

次の日、異形のものが作るコミュニティの存在を認めた
ウィル・スミスは、自分の放送を聞いて駆けつけた
母子と、他にいるかも知れない生存者と自らの
コミュニティを作るべく猛獣や、猛獣並みの
異形のものが巣くう街を後にする、、、と
こんな話。

異形のものの存在を認めた主人公には、
もう未練も後悔もない。

ラストシーンですがすがしい顔をしていたのは、
そういうことだったんだと思います。

いやー、とりあえずすっきりw

そんなこんなで。
では。

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