2009年10月25日日曜日

囚人のパラドックス ~出題編~

ども。たです。

たまにはちゃんとしたことを書かんと、
えーかげん誰も見んくなるぞ!ってんで、
こんなタイトル。

とりあえず、自分の中でもちゃんとした解答が
なかったんで先延ばしにしてきましたが、
もう限界っす。出しちゃいます。

ちなみに、タイトル的には「囚人のパラドックス」
としておりますが、実際は「死刑囚のパラドックス」で、
参照したページによると、スウェーデンにおいて
国防訓練の実施日をめぐる実話から来ているとか、
来ていないとかw

じゃ、軽く出題だけして、本日はもう寝ますwww

■ 死刑囚のパラドックス

とある刑務所で死刑囚 A に対する死刑の執行が決定された。
それは日曜日の夕方のこと。死刑執行人 B がやってきて、
死刑囚 A にこう告げた。

B : 「A、お前の死刑が決まった。お前は、明日の月曜から
   今週末の金曜のうち、お前自身には予測できない
   日に死刑に処される。」

死刑囚 A は夜通し震えながらも考えた。

A : 「あぁ、俺は死ぬのか。月曜から金曜というと 5 通りもあるから、
   確かに俺には予測できないな。
   仕方ない、せめて最後の金曜日に死刑が執行されるように、
   一日でも長く生きられるよう天に祈ろう。」

死刑囚 A は寝台の上を転がり、来週の木曜の自分を想像してみた。
・・・そしてはたと気づき、寝台から飛び上がる。

A : 「何と言うことだ!金曜日の死刑はあり得ない!
   なぜなら、もし木曜日まで俺が生きていたら、
   俺は自分が金曜日に死刑に処されるのだと予測できてしまう!」

死刑囚 A は頭をかきむしって苦悩した。

A : 「畜生!5 通りの機会があるように見えて、
   実は選択肢は 4 つしかないのか・・・。
   何だか 1 日損した気分だ。
   だがまぁ、仕方ない。せめて木曜に処刑が処されるように、
   こんな状況でも一日でも長く生きられるように・・・。」

死刑囚 A はまたもや飛び上がった。

A : 「そんなバカな!木曜の死刑もあり得ない!
   水曜まで生きていたら、木曜に死刑に処される
   と予測できてしまうではないか!」

つまり A はこう考えたのだ。もし木曜に死刑がなければ、
金曜に死刑があると予測できることになり、
金曜日の死刑はありえないと結論したばかりなので、
木曜に死刑があると考えるしかない。
ところが、それでは木曜に死刑がある、
そう予測できることになる。

死刑囚 A はがっくりと倒れ込んだ。
死刑囚 A の顔は、誰も見ることはなかったが、
すぅーっと血の気が引いていく。

A : 「待てよ・・・。
   ということは、同じように水曜の死刑もないのでは?
   火曜まで生きていたら、木曜と金曜の死刑がないと
   わかっている以上・・・。
   うん。確かに火曜の 死刑もないな。
   では、俺は月曜に死ぬしかないのか?
   最悪の選択肢を押しつけられることになるとは、
   何たる不幸・・・。」

死刑囚は独り啜り泣き出した。

ところがところが、死刑囚 A はしばらくしてやっと気付く。

A : 「待てよ!
   俺は今自分が月曜に死刑に処されると予測できている!」

死刑囚 A はがばっと跳ね起きて、飛び上がった。

A : 「つまり俺の死刑はない!」

そうして、死刑囚 A は小躍りして狭い独房の中を走り回ったのだった。

さて、次の月曜の朝、もはや死の恐怖から逃れた
死刑囚 A がさっぱりと目覚めると、死刑執行人 B が
立っており、そして彼は A にこう告げた。

B : 「お前は今日、死刑に処される!」

死刑囚 A は驚愕して叫ぶ。

A : 「そんな馬鹿な!俺の思索によれば、
   俺が月曜に死刑に処されることはありえないのだ!
   『俺自身には予測できない曜日に死刑に処される』
   という話は嘘だったのか?」

死刑執行人 B はにやりと笑いました。

B : 「嘘ではない。
   事実、お前は今日が自分の死刑の日だと
   予測できなかったではないか?」

[終わり]


さて、パラドックスの内容としては上記の通り。
ちなみに、考えるべき項目としては、以下の 2 点。

・ A と B 間違えているのはどちらか。
・ どちらのどういう言動、および思考に問題があったのか。

というところだと思う。
まー、ちょっと出題自体がややこしいので、
混乱するかもしれませんが、暇なときにでも
考えてみてくださいなw

解答は、今自分の思っている考えに矛盾が見つからなければ、
来週の今日あたりに扱おうと思いますw

そんなこんなで。
では。

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